耳の東洋医学

耳は清陽が昇って巡る七竅の1つです。
清陽が昇れないか濁陰が塞ぐと耳聾を発病します。
臓腑
耳は腎に属して、竅を少陽(肝・胆・三焦)の部に開き、会を手の三陽の間に通じ、腎にあずかり脳を貫きます。
経絡系統
  1. 耳中 心経、腎経、肺経、脾経、胃経、大腸経、小腸経、三焦経、胆経、陽維脉が流注します
  2. 耳前 胃経、小腸経、三焦経、胆経が流注します。
  3. 耳後 小腸経、心包経、三焦経、胆経、陽維脉、陽蹻脉が流注します。
  4. 耳上(角)(角孫)  小腸経、膀胱経、三焦経、胆経が流注します。
  5. 耳下 大腸経、胃経が流注します。
  6. 耳の宗脉 心経・腎経・肺経・脾経・胃経・大腸経の絡の六脉が耳の宗脉を流注します。
参考になった条文
  • 繆刺論篇第六十三 邪客於"手足少陰太陰足陽明之絡".此五絡皆會於"耳中".
  • 繆刺論篇第六十三 邪客於"手足少陰太陰足陽明之絡".此五絡皆會於"耳中".手陽明之別.名曰偏歴.去腕三寸.別入太陰.其別者.上循臂.乘肩髃.上曲頬偏齒.其別者."入耳"."合于宗脉".實則齲聾.虚則齒寒痺隔.取之所別也.
病因病理
  1. 血虚+肝胆の熱の耳聾
  2. 鬱冒の耳聾
  3. 陽虚の耳聾
鍼灸証
  1. 肝虚証
  2. 腎虚証
  3. 脾虚腎実証

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鍼灸師の鍼灸師による鍼灸師のためのowned 鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと 感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、互いを高め合う間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師です。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、願いを込めてこの名前を付けました。 ONE