よくなおる周産期鍼灸|破水と微弱陣痛

症例

患者 20歳代女性。39週と1日の妊婦さん。初産。

主訴 破水と微弱陣痛。

現病歴 2021年(令和3年)9月24日予定日で、同月18日の夜中2時ごろ?に破水。

お産予定の助産院に連絡して、朝まで様子を見ることに。

翌お昼を過ぎて段々と痛みが出てきたので、15時に助産院へ。

陣痛が未だ微弱であったため、16時半に一度ご自宅に戻られる。

助産院から当院に連絡があり、事情を聴いて、20時過ぎに鍼灸で陣痛のお手伝いをするために来院していただくことに。


鍼灸院でお産!?

来院時には陣痛が5分間隔になっていた。

ここでのお産もあるかもしれない!万が一に備えて、助産院に連絡を入れて、助産師の先生にこちらに来ていただくことに。

破水から48時間でお産が始まらなれば、感染症のリスクから産科でのお産になる。

もちろん最優先は母子ともに無事にお産を終えることではあるが、出来る限り助産院で産みたいというご本人の希望に添うために、いざ治療を開始!


診察診断治療

仰向けに寝れないので、座位で手早く脉診。

脉状診 浮・数・実。

比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。

証決定 腎虚証

適応側の判定 胎児を下降させ、胞(子宮)を開くために女性ではあるが左適応側とした。

用鍼の決定 毫鍼。補法は銀鍼1寸3分1番。瀉法はコバルト鍼1寸3分2番を使用。

選穴 難経六十八難病症選穴より、「井主心下滿.滎主身熱.兪主體重節痛.經主喘咳寒熱.合主逆氣而泄.」陰谷を選穴。


本治法

側臥位で、左陰谷を補う。

腎の脉が充実する。

母経の肺も虚しているので左尺沢を補う。

肺の脉が充実する。

左関上沈めて脾の脉位に虚性の邪が浮いてきたので、古に倣い左三陰交から堅に応ずる補中の瀉法。

脾の邪が取れる。

陽経を検脉すると、左関上浮かして胆の脉位に虚性の邪が浮いてきたので切経して最も邪気実が客している左懸鐘(絶骨・髄会)から枯に応ずる補中の瀉法。胆の邪が取れる。

検脉して和緩を帯びた脉状になっていることを確認して標治法に移る。

標治法

安産12穴より、肩井・合谷・三陰交・中封・右至陰尖に最適解知熱灸を各15壮ずつ。

陣痛促進穴

最後に陣痛促進穴の位置を確認。

左第5胸椎傍らに陣痛促進穴を確認したので、48時間以内に本陣痛が来ることと、大きな動きがあるとしたこれから夜中の3時までにあることを、ご本人と駆けつけてくださった助産師の先生に告げて治療を終える。

陣痛の間隔が未だ5分なので、今夜は自宅で過ごしていただくことになり、助産師の先生には、「何かあれば夜中でも明日日曜の朝でも出れるようにしておきます」と伝える。


経過

明けて翌19日9時47分に、助産師の先生からメールで「8時12分に無事にお生まれになりました…が胎盤がまだ出ません。」(原文ママ)とご報告をいただく。

朝から昼過ぎまで、所属している学術団体の定例会がリモートであるため、終了後にうかがわせていただく旨を返信する。


11時29分、「胎盤出ました!ありがとうございます!」(原文ママ)

15時23分、「お陰様で胎盤娩出後の出血も少なく…落ちついています。お世話になりありがとうございました。今後もよろしくお願いします。」(原文ママ)

破水の病因病理

何れの五臓の変動かを弁別します。

素問・六節藏象論篇に以下のようにあります。

  • 心者.生之本.神之變也.
  • 肺者.氣之本.魄之處也.
  • 腎者.主蟄封藏之本.精之處也.
  • 肝者.罷極之本.魂之居也.
  • 脾胃大腸小腸三焦膀胱者.倉廩之本.營之居也.名曰器.能化糟粕.轉味而入出者也.
  • 凡十一藏.取決於膽也.

五臓の働きをコンパクトにまとめた大切な条文です。

これを見ていくと、どうやら腎と関係があるようですね。


腎は精という大切なエネルギーを蔵していますが、この働きを封蔵とします。

それはもう大切にしまい込んで決して漏らさない。

ですが、腎が変動して封蔵できなくなっために破水したと考えます。

証と本治法

脈経・平妊娠胎動血分水分吐下腹痛証に以下のように記されています。

「婦人懐胎、一月之時、足厥陰脈養。二月、足小陽脈養。三月、手心手脈養。四月、手小陽脈養。五月、足太陰脈養。六月、足陽明脈養。七月、手太陰脈養。八月、手陽明脈養。九月、足少陰脈養。十月、足太陽脈養。諸陰陽各養三十日活児。手太陽少陰不養者、下主月水、上為乳汁、活児養母。懐妊者、不可灸刺其経、必堕胎。」

実に深みのある条文です。

臨月は腎虚証でラストスパートをかけます。

予定日超過や微弱陣痛は左の腎経を第1選択します。

古来より、

❝三陰交の瀉法と合谷の補法❞

が言われていますが、これに倣い、脾経に邪を浮かして三陰交から脉状に応じた各論的瀉法の手技手法で処理します。

合谷の補法とありますが、胃経や胆経に邪が浮くことの方が多いのでこれを処理します。

陽経に邪がなければ合谷の補法でもいいかもしれません。

❝凡十一藏.取決於膽也.❞とあるので、胆経の気血の滞りを取れば陣痛~お産の決断を下してくれるのではないでしょうか?

本治法では最終的に胆経に邪が浮いて処理して奏効することが多いので、そのように感じています。

安産12穴

私は妊娠初期から~お産の直前まで安産12穴にお灸をします。

経過に応じた配穴があるので表と動画を参照してください。

予定日の20日前からは、肩井・合谷・三陰交・中封・右至陰尖に最適解知熱灸を圧痛の強い側に5壮、反対側に3壮ぜつ施灸します。

10日前からは7壮-5壮に増やします。

予定日を過ぎた場合は左右とも最低15壮ずつ施灸して日本はり医学会方式で確認しながら限度まで施灸します。

特に、肩井・合谷は堕胎のツボとして有名です。それくらい気を下げる作用が強いです。

妊娠初期は禁忌ですが、予定日超過や微弱陣痛には特効穴になります。

陣痛促進穴

予定日の1週間前になると督脉上の脊際に、非生理的な所見が現れます。

これを陣痛促進穴とします。

最初は大椎付近に出現します。

これが段々と降りてきて、第5胸椎の傍らの高さにくれば、円皮鍼を貼ると48時間以内に本陣痛が来るとされています。

大椎傍らからスタートし、第2、第3、第4と下りてくるので、円皮鍼はその都度現れている高さに貼ります。

左側に出ることが多いです。

陣痛促進穴の高さで予定日超過や微弱陣痛の予後を判断します。


終わりに

周産期鍼灸についてまとめたサイトです。

お役に立てれば何よりです。

また傷寒雑病論の婦人三篇の条文を転載します。

是非頭と体に汗をかき心を尽くして工夫してください。


婦人姙娠病脉證并治第二十.

師曰.婦人得平脉.陰脉小弱.其人渇不能食.無寒熱.名姙娠.桂枝湯主之.於法六十日.當有此證.設有醫治逆者.却一月加吐下者則絶之.

婦人宿有病.經斷未及三月.而得漏下不止.胎動在臍上者.

爲痼害姙娠.六月動者.前三月經水利時胎.下血者.後斷三月也.所以血不止者.其不去故也.當下其.桂枝茯苓丸主之.

●桂枝茯苓丸方.

桂枝.茯苓.牡丹去心.

桃仁去皮尖.熬.芍藥各等分.

右五味.末之.煉蜜和丸如兔屎大.毎日食前服一丸.不知加至三丸.

婦人懷娠六七月.脉弦發熱.其胎愈脹.腹痛惡寒者.少腹如扇.所以然者.子藏開故也.當以附子湯温其藏.

師曰.婦人有漏下者.有半産後.因續下血都不絶者.有姙娠下血者.假令姙娠腹中痛.爲胞阻.膠艾湯主之.

●芎歸膠艾湯方.

芎藭.阿膠.甘草各二兩.艾葉.

當歸各三兩.芍藥四兩.乾地黄.

右七味.以水五升.清酒三升.合煮取三升.去滓.内膠令消盡.温服一升.日三服.不差更作.

婦人懷姙.腹中痛.當歸芍藥散主之.

●當歸芍藥散方.

當歸三兩.芍藥一斤.茯苓四兩.

白朮四兩.澤瀉半斤.半斤.一作三兩.

右六味.杵爲散.取方寸匕.酒和.日三服.

姙娠嘔吐不止.乾薑人參半夏丸主之.

●乾薑人參半夏丸方.

乾薑.人參各一兩.半夏二兩.

右三味.末之.以生薑汁糊爲丸.如梧子大.飮服十丸.日三服.

姙娠小便難.飮食如故.歸母苦參丸主之.

●當歸貝母苦參丸方.

當歸.貝母.苦參各四兩.

右三味.末之.煉蜜丸如小豆大.飮服三丸.加至十丸.

姙娠有水氣.身重.小便不利.洒淅惡寒.起即頭眩.葵子茯苓散主之.

●葵子茯苓散方.

葵子一斤.茯苓三兩.

右二味.杵爲散.飮服方寸匕.日三服.小便利則愈.

婦人姙娠.宜常服.當歸散主之.

●當歸散方.

當歸.黄.芍藥.

各一斤.白朮半斤.

右五味.杵爲散.酒飮服方寸匕.日再服.姙娠常服即易産.胎無苦疾.産後百病悉主之.

姙娠養胎.白朮散主之.

●白朮散方.

白朮..蜀椒三分.去汗.牡蠣.

右四味.杵爲散.酒服一錢匕.日三服.夜一服.但苦痛.加芍藥.心下毒痛.倍加.心煩吐痛.不能食飮.加細辛一兩.半夏大者二十枚.服之後.更以醋漿水服之.若嘔以醋漿水服之.復不解者.小麥汁服之.已後渇者.大麥粥服之.病雖愈.服之勿置.

婦人傷胎懷身.腹滿.不得小便.從腰以下.重如有水氣状.懷身七月.太陰當養不養.此心氣實.當刺瀉勞宮及關元.小便微利則愈.


婦人産後病脉證治第二十一.

問曰.新産婦人有三病.一者病.二者病鬱冒.三者大便難.何謂也.師曰.新産血虚.多汗出.喜中風.故令病.亡血復汗.寒多.故令鬱冒.亡津液胃燥.故大便難.

産婦鬱冒.其脉微弱.嘔不能食.大便反堅.但頭汗出.所以然者.血虚而厥.厥而必冒.冒家欲解.必大汗出.以血虚下厥.孤陽上出.故頭汗出.所以産婦喜汗出者.亡陰血虚.陽氣獨盛.故當汗出.陰陽乃復.大便堅.嘔不能食.小柴胡湯主之.

病解能食.七八日更發熱者.此爲胃實.大承氣湯主之.

産後腹中痛.當歸生薑羊肉湯主之.并治腹中寒疝.虚勞不足.

當歸生薑羊肉湯方.

産後腹痛.煩滿不得臥.枳實芍藥散主之.

●枳實芍藥散方.

枳實燒令黒.勿大過.芍藥等分.

右二味.杵爲散.服方寸匕.日三服.并主癰膿.以麥粥下之.

師曰.産婦腹痛.法當以枳實芍藥散.假令不愈者.此爲腹中有乾血著臍下.宜下血湯主之.亦主經水不利.

●下血湯方.

大黄二兩.桃仁二十枚.蟲二十枚.熬.去足.

右三味.末之.煉蜜和爲四丸.以酒一升.煎一丸.取八合.

頓服之.新血下如豚肝.

産後七八日.無太陽證.少腹堅痛.此惡露不盡.不大便.煩躁發熱.切脉微實.再倍發熱.日時煩躁者不食.食則語.至夜即愈.宜大承氣湯主之.熱在裏.結在膀胱也.

産後風.續之數十日不解.頭微痛.惡寒.時時有熱.心下悶.乾嘔汗出.雖久陽旦證續在耳.可與陽旦湯.

産後中風.發熱面正赤.喘而頭痛.竹葉湯主之.

●竹葉湯方.

竹葉一把.葛根三兩.防風一兩.桔梗.

桂枝.人參.甘草各一兩.附子一枚.炮.

大棗十五枚.生薑五兩.

右十味.以水一斗.煮取二升半.分温三服.温覆使汗出.

頸項強.用大附子一枚.破之如豆大.煎藥揚去沫.嘔者.加半夏半升洗.

婦人乳.中虚.煩亂嘔逆.安中益氣.竹皮大丸主之.

●竹皮大丸方.

生竹茹二分.石膏二分.桂枝一分.甘草七分.

白薇一分.

右五味.末之.棗肉和丸彈子大.以飮服一丸.日三.夜二服.有熱者.倍白薇.煩喘者.加栢實一分.

産後下利虚極.白頭翁加甘草阿膠湯主之.

●白頭翁加甘草阿膠湯方.

白頭翁二兩.黄連.蘗皮.

秦皮各三兩.甘草二兩.阿膠二兩.

右六味.以水七升.煮取二升半.内膠令消盡.分温三服.

附方.

▲千金.●三物黄湯.治婦人在草蓐.自發露得風.四肢苦煩熱.頭痛者.與小柴胡湯.頭不痛.但煩者.此湯主之.

黄一兩.苦參二兩.乾地黄四兩.

右三味.以水八升.煮取二升.温服一升.多吐下蟲.

▲千金.●内補當歸建中湯.治婦人産後.虚羸不足.腹中刺痛不止.吸吸少氣.或苦少腹中急摩痛.引腰背.不能食飮.産後一月.日得服四五劑爲善.令人強壯宜.

當歸四兩.桂枝三兩.芍藥六兩.

生薑三兩.甘草二兩.大棗十二枚.

右六味.以水一斗.煮取三升.分温三服.一日令盡.若大虚.加飴糖六兩.湯成内之.於火上媛令飴消.若去血過多.崩傷内衄不止.加地黄六兩.阿膠二兩.合八味.湯成内阿膠.若無當歸.以代之.若無生薑.以乾薑代之.


婦人雜病脉證并治第二十二.

婦人中風七八日.續來寒熱.發作有時.經水適斷.此爲熱入血室.其血必結.故使如瘧状.發作有時.小柴胡湯主之.

婦人傷寒發熱.經水適來.晝日明了.暮則語.如見鬼状者.此爲熱入血室.治之無犯胃氣及上二焦.必自愈.

婦人中風.發熱惡寒.經水適來.得七八日.熱除脉遲.身涼和.胸脇滿.如結胸状.語者.此爲熱入血室也.當刺期門.隨其實而取之.

陽明病.下血語者.此爲熱入血室.但頭汗出.當刺期門.隨其實而瀉之.然汗出者愈.

婦人咽中如有炙臠.半夏厚朴湯主之.

●半夏厚朴湯方.

半夏一升.厚朴三兩.茯苓四兩.

生薑五兩.乾蘇葉二兩.

右五味.以水七升.煮取四升.分温四服.日三.夜一服.

婦人藏躁.喜悲傷欲哭.象如神靈所作.數欠伸.甘麥大棗湯主之.

●甘草小麥大棗湯方.

甘草三兩.小麥一升.大棗十枚.

右三味.以水六升.煮取三升.温分三服.亦補脾氣.

婦人吐涎沫.醫反下之.心下即痞.當先治其吐涎沫.小青龍湯主之.涎沫止.乃治痞.瀉心湯主之.

●小青龍湯方.

●瀉心湯方.

婦人之病.因虚積冷結氣.爲諸經水斷絶.至有歴年.血寒積結.胞門.寒傷經絡.凝堅在上.嘔吐涎唾.久成肺癰.形體損分.在中盤結.繞臍寒疝.或兩脇疼痛.與藏相連.或結熱中.痛在關元.脉數無瘡.肌若魚鱗.時著男子.非止女身.在下未多.經候不.冷陰掣痛.少腹惡寒.或引腰脊.下根氣街.氣衝急痛.膝脛疼煩.奄忽眩冒.状如厥癲.或有憂慘.悲傷多嗔.此皆帶下.非有鬼神.久則羸痩.脉虚多寒.

三十六病.千變萬端.審脉陰陽.虚實緊弦.行其鍼藥.治危得安.其雖同病.脉各異源.子當辯記.勿謂不然.

問曰.婦人年五十所.病下利.數十日不止.暮即發熱.少腹裏急.腹滿.手掌煩熱.脣口乾燥.何也.

師曰.此病屬帶下.何以故.曾經半産.血在少腹不去.何以知之.其證脣口乾燥.故知之.當以温經湯主之.

●温經湯方.

呉茱萸三兩.當歸..芍藥各二兩.

人參.桂枝.阿膠.牡丹去心生薑.甘草各二兩.半夏半升.麥門冬一升.去心.

右十二味.以水一斗.煮取三升.分温三服.

亦主婦人少腹寒.久不受胎.兼取崩中去血.或月水來過多.及至期不來.

帶下.經水不利.少腹滿痛.經一月再見者.土瓜根散主之.

●土瓜根散方.

土瓜根.芍藥.桂枝.蟲各三分.

右四味.杵爲散.酒服方寸匕.日三服.

寸口脉弦而大.弦則爲減.大則爲.減則爲寒.則爲虚.寒虚相搏.此名曰革.婦人則半産漏下.旋覆花湯主之.

●旋覆花湯方.

族覆花三兩.葱十四莖.新絳少許.

右三味.以水三升.煮取一升.頓服之.

婦人陷經漏下.黒不解.膠薑湯主之.

婦人少腹滿如敦状.小便微難而不渇.生後者.此爲水與血倶結在血室也.大黄甘遂湯主之.

●大黄甘遂湯方.

大黄四兩.甘遂二兩.阿膠二兩.

右三味.以水三升.煮取一升.頓服之.其血當下.

婦人經水不利下.抵當湯主之.

●抵當湯方.

水蛭三十箇.熬.蟲三十枚.熬.去翅足.

桃仁二十箇.去皮尖.大黄三兩.酒浸.

右四味.爲末.以水五升.煮取三升.去滓.温服一升.

婦人經水閉不利.藏堅癖不止.中有乾血.下白物.礬石丸主之.

●礬石丸方.

礬石三分.燒.杏仁一分.

右二味.末之.煉蜜和丸棗核大.内藏中.劇者再内之.

婦人六十二種風.及腹中血氣刺痛.紅藍花酒主之.

●紅藍花酒方.

紅藍花一兩.

右一味.以酒一大升.煎減半.頓服一半.未止再服.

婦人腹中諸疾痛.當歸芍藥散主之.

●當歸芍藥散方.

婦人腹中痛.小建中湯主之.

●小建中湯方.

問曰.婦人病飮食如故.煩熱不得臥.而反倚息者何也.

師曰.此名轉胞.不得溺也.以胞系了戻.故致此病.但利小便則愈.宜腎氣丸主之.

●腎氣丸方.

乾地黄八兩.薯蕷四兩.山茱萸四兩.澤瀉三兩.

茯苓三兩.牡丹皮三兩.桂枝.附子炮.各一兩.

右八味.末之.煉蜜和丸梧子大.酒下十五丸.加至二十五丸.日再服.

●蛇床子散方.温陰中坐藥.

蛇床子仁.

右一味.末之.以白粉少許.和令相得.如棗大.綿裏内之.自然温.

少陰脉滑而數者.陰中即生瘡.陰中蝕瘡爛者.狼牙湯洗之.

●狼牙湯方.

狼牙三兩.右一味.以水四升.煮取半升.以綿纏如繭.浸湯瀝陰中.日四遍.

胃氣下泄.陰吹而正喧.此穀氣之實也.膏髮煎導之.

●膏髮煎方.

●小兒疳蟲蝕齒方.雄黄..右二味.末之.取臘月猪脂鎔※.以槐枝綿裏頭四五枚.點藥烙之.

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鍼灸師の鍼灸師による鍼灸師のためのowned 鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと 感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、互いを高め合う間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師です。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、願いを込めてこの名前を付けました。 ONE