八卦皮内鍼法
基礎理論
局所の腫れ痛みは中が実になっています。
当然押すと痛いです。
これを内実とします。
中が実ということは表面が虚です。
これを外虚とします。
皮内鍼を止めることで表面の虚が補われ中の実が中和されます。
外虚を補えば内実を瀉せます。
この陰陽虚実の考えを応用して局所の消炎鎮痛をはかります。
適応疾患
捻挫、骨折、乳腺炎、虫垂炎、大腸憩室炎など。
やり方
- 局所の最圧痛点を探す。
- 皮内鍼を上下左右斜めの八方向から止め、どの方向から止めると圧痛が和らぐかを確認する。①先ず上⬆下⬇で比べる②次いで左⬅右➡で比べる③上下の勝者と左右の勝者で比べる④最後にその勝者と斜め↖↗↘↙を比べる⑤止める方角を決定する。
- 枕を置く。
- 皮内鍼を止める。
- 毛布を掛ける。
- その上から知熱灸3~5壮(時間がなければやらなくてもよい)。
- 施灸後、布団をかけて固定する。
注意
皮内鍼は刺すのではなく沿わせて止めます。
皮内鍼の鍼先を水平に当て、反対側の指で皮膚を引っ張って放すと、その勢いで鍼先が止まるのに十分な分だけ皮膚に進みます。
以下の動画を確認してください。
効かせるコツ
皮内鍼は方向が命です。
八方向から仮止めして最も鎮痛できる方角を確認してください。
症例
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