冷えには足陽関
帰宅すると、妻が体中が冷えてお腹が痛いから治療してとこのこと。
聞くと下の娘を寝かしつけていたら自分も寝てしまい、タオルケットも何も掛けずに寒さで起きたらこの調子だと。
どれくらい冷えが入っているか舌診。
舌質淡白で舌面を薄白苔が覆っているので、まあまあ冷え込みがきつい。
風邪を引いたら大変なので、お灸で散寒することに。
左右の足陽関(陽陵泉の上3寸)の圧痛を調べ、圧痛の強い右側にドライヤー灸5壮、左側に3壮施灸。
再び舌診すると、舌面を覆っていた薄白苔が治まり、舌質も赤みが戻りつつある。
妻に具合を聞くと、体が暖かくなってきたから多分大丈夫とのこと。
数分後には遅めの夕飯の支度をしだしたのでひと安心。
いつもありがとう(〃ω〃)
急性の冷え込みだけでなく慢性的な冷え性にも足陽関はよく効きます。
沢田眞伝流では、足陽関を別名「寒府」とし、一身上の寒邪がここに集まるツボだとされています。
また、寒邪は陰邪ですから陰の区分けの地の部である足元から人体に侵入してきます。
そして足陽関から腰陽関にいき、背骨を上逆して肩背項部にいって風邪を引くパターン(傷寒)と腰陽関の横の大腸兪に横逆して大腸腑に入ってお腹の風邪を引くパターン(直中)があります。
普段から足陽関にお灸しておくと、寒邪の侵入経路を断ちやすくなります。
余程酷い場合でない限りドライヤー灸で十分です。
これなら忙しい方でも簡単手間要らずでセルフケアが可能です。
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