突発性難聴の治療
患者さんにクラブハリエのバームクーヘンいただきましたー!
只々感謝です。
この患者さんは突発性難聴の治療をさせていただいたのですが、この病気は肝の変動です。
異常を知るためには正常を知るのが近道です。
肝は足の厥陰肝経の収斂作用によって全身の血を集めてきます。
蔵血です。
そしてその血をエネルギー源にして発散して気を巡らせています。
疏泄です。
そうして木の枝がのびのびと伸びていくように全身に気血が巡ります。
故に五行属性は木です。
特に血が必要なのが、筋腱膜・目・陰器(子宮と前立腺)・神経系統・爪等々です。
手足に血が巡るから力を発揮でき、目に巡るから見えるのです。
闇雲に血を分配しているわけではなく適材適所を見抜いて命令を下しているのです。
あたかも、最前線で指揮を執る将のように。
この様を将軍の官と形容しました。
また血には体力的な要素があるので血が充実していれば疲れにくくなります。
罷極(疲労)の本たる所以です。
そしてこれらの働きのいっさいがっさいは無意識に行われています。
これを魂とします。
この一連の働きを肝臓とします。
肝が病むと、虚(血虚)しても実(肝鬱)しても気が滞って陽亢します。
気が停滞すると緊張、軋轢、摩擦が生じ内圧が亢進して結果、火化します。
この虚火または実火が肝経を逆上して耳に引火したのが突発性難聴です。
耳の回りを少陽経が巡るからです。
これを肝虚証として治療します。
肝虚証とは、肝が虚したことによって発病したという病因病理でり、この病理状態を解決するために肝の気血を補いなさいという治療法の指南です。
基本選穴の曲泉・陰谷でほとんどまかなえますが、もし思ったような効果が上がらなければ耳だから太衝・太谿で治療するとよいでしょう。上手く陰経を補えると、胃経に邪が浮いてくるので、脉状に応じて瀉します。
また奇経は臨泣-外関がよく効きます。
頭痛や頭の違和感があればこれに後谿-申脈を足します。
後は何といっても分界項線上のコリを取ることです。
無事に元気になられてよかったです。
有り難くいただきます(*^^*)
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