仕事論

働くために生活する
ん?

となった方も多いかと思います。
世間一般的には「生活する(食う)ために働く」だと思います。
何の異論もないのですが、後に続けてみてください。
生活するために“働くために生活する”

仕事で最高のパフォーマンスを発揮するためには、最高のコンディションで臨みたいものです。
そのためにはどのように生活するかが大切です。
「寝る間を惜しんで」とか「休みの日も働いた」とかは、聞こえはいいですが、適切な休息や休養をとらなければ、本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。
私たち鍼灸師は、多様性に富んだ病苦と対峙するために、常にベストの状態で臨まなければなりません。
1日無理をしたために、翌日のパフォーマンスが低下するようでは、結局患者さんに迷惑をかけてしまいます。
ダイエットなどもそうです。
治療家は特にエネルギーが必要です。
食べることはとっても大切です。
見た目のために食事制限してエネルギー不足になれば、やはり本来効くはずの治療も効かなくなってしまいます。
臨床で最高のパフォーマンスを発揮できるように、ベストコンディションを維持するためには、どうしたらいいかを考えてください。
だからこそ、生活するために働くのではなく、働くために生活するのです。
間違ってほしくないのは、節制するということではありません。
天職
仕事をするために生活するということですが、どうしてそこまでする必要があるのでしょう?
それは、仕事とは『天職』だからです。

天職とは、「自分に向いている仕事」、「自分がやりたい仕事」、「自分が好きな仕事」と思われがちですが、本来天職とは全く別の意味です。

天職とは、向き不向き、好き嫌い、やりがいがあるなしに関わらず、今現在与えられているお仕事を全て天職とします。
文字通り天から与えられた職です。

だから仕事は尊いのです。
職を持つことは大切なことなのです。
全力を尽くして働かなければならないのです。

天職とは、天が私たちに与えてくださった尊きお仕事です。
一生懸命働きましょう。
一生懸命、天職を全うしている人を天は見放しません。

天から与えられた職を持ち、お役目でも構いません。ベストの状態で臨み、最高のパフォーマンスを発揮して、一生懸命働けるように日々を過ごしてください。
働くために生活してください。

さすれば、朝は希望を持って目覚めることができ、昼間は懸命に働くことができ、夜は感謝と共に眠りにつくことができるでしょう。

ONE

鍼灸師の鍼灸師による鍼灸師のためのowned 鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと 感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、互いを高め合う間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師です。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、願いを込めてこの名前を付けました。 ONE