誰でもできる鼻血の鍼灸治療

風府
大人は毫鍼で、小児や気に敏感な患者はてい鍼で補います。
健側の大鐘
大腸ー腎の子午治療として、鼻血が出ている鼻と反対側の大鐘を補います。
刺鍼後、知熱灸7壮で止め灸します。
施灸後、効果が持続するように金粒か銅粒を貼付します。

左変法孔最
尺沢と曲池と孔最を結んだ三角形の中央かやや肘窩横紋よりの陥凹部の圧痛硬結に取穴します。
知熱灸7壮します。
セルフケア
自宅で大鐘と孔最にドライヤー灸35壮を指導します。
鼻血が出にくくなってきます。

臓腑経絡
鼻は肺の外候です。
鼻腔は手足の陽明経が流注します。
衄の原因
  • 虚労
  • 滞り(瘀血)
  • 外邪(表虚・表実)
  • 血熱


麻黄湯証(太陽傷寒実証)と衄血

太陽病.脉浮緊.無汗發熱.身疼痛.八九日不解.表證仍在.此當發其汗.服藥已微除.其人發煩目瞑.劇者必衄.衄乃解.所以然者.陽氣重故也.麻黄湯主之.十六.


太陽傷寒における紅汗

太陽病.脉浮緊.發熱身無汗自衄者愈.


麻黄湯証と衄血

傷寒脉浮緊.不發汗.因致衄者.麻黄湯主之.二十一.


桂枝湯証と衄血

傷寒不大便六七日.頭痛有熱者.與承氣湯.其小便清者.知不在裏.仍在表也.當須發汗.若頭痛者必衄.宜桂枝湯.二十二.


衄血の予後

師曰.尺脉浮.目睛暈黄.衄未止.暈黄去.目睛慧了.知衄今止.


衄血と季節

又曰.從春至夏衄者太陽.從秋至冬衄者陽明.

衄血の禁忌

衄家不可汗.汗出必額上陷.脉緊急.直視不能眴.不得眠.


出血部位と脉

病人面無血色.無寒熱.脉沈弦者衄.浮弱手按之絶者下血.煩欬者必吐血.


血熱(妄行)の衄血

心氣不足.吐血衄血.瀉心湯主之.瀉心湯方.大黄二兩.黄連.黄芩各一兩.右三味.以水三升.煮取一升.頓服之.

ONE

鍼灸師の鍼灸師による鍼灸師のためのowned 鍼灸にはあらゆる流派や様式が在ります。 この多様性が日本鍼灸の優秀性のひとつだと 感じています。 各流派に優劣は在りません。 それぞれに素晴らしい学術があり、互いを高め合う間柄です。 流派は違えど、患者を病苦から救うという同じ使命を持った鍼灸師です。 元々1つです。 互いを認め高めあい、上工に成れるように、願いを込めてこの名前を付けました。 ONE